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例えば春の訪れを待つ森の生き物たちのように。

君の心を開くことばかり考えていた。

それがいいことだと疑いもせずにいた。

でも本当は。

心は開くべき時に開くのであって。
心には心の開くべき時があるのであって。

それを無理やりこじ開けても。
それはまったくの自己満足で。

僕が本当にすべきだったのは。
君の心を無理に開くことなんかじゃなく。

ただ、いつの日か扉の向こうから顔を出してくれる君を。

ただ、心待ちにしてそっと寄り添うことだったんだ。



※本文一行目のフレーズは、
 西加奈子さんの小説「きいろいゾウ」作中内の一文を引用させていただきました。


Commented by mamako48722 at 2019-02-12 01:34
優しい、思い遣りに溢れた詩ですね。
本当の優しさって、決して押し付けたものでは無く、自己満足の優しさでも無い。

優しさってなんだろう、、と考えました。

沢山のいいねをありがとうございました。読んでくださって嬉しいです。
Commented by m-kumatta at 2019-02-12 21:43
黄葉さん、こんばんは(^O^)
お褒めいただき、どうもありがとうございます。とても嬉しいです(*^^*)

優しさにも、いろいろな優しさがありますね。
働きかける優しさもあれば、見守る優しさもある。
例えば同じことをしていても、時と場合、または相手によっては、それが優しくもなり、そうでなくなりもする。
優しさってそれくらい曖昧で、定義が難しいものなのですが。
ひとつだけはっきりしているのは、それが優しいのかどうかを決めるのは私ではないということで。
ですからそういう意味では、私たちは優しい人間には決してなろうとしてなれるものではなく。できるのはきっと、相手に真摯に向き合うことだけなのだと思います。

ブログへのご訪問、こちらこそすっかりご無沙汰してしまい、大変申し訳ありませんでした。
これからまた時々立ち寄らせていただきますので、どうぞよろしくお願い致します<(_ _)>
by m-kumatta | 2019-02-11 07:32 | つぶやき | Comments(2)