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再掲載:自由とは、かくも厳しいものなのか。

だって、そうじゃないか。

善きことは生じるのであって、
行なうことではないじゃないか。

誰かに親切にしようと言ったその刹那。

私が縛られたのは、善行という名の鎖。

誰かに親切にできなかった私に。

降り注ぐのは、罪悪感。

これを不自由と言わずして、何と言おうか?

私たちは。

己の悪行、悪癖、悪習慣を責めるだけでは飽き足らず。

善きことを行えなかった自分にもまた、深く傷つく。

本当に自由を求めるならば、
私たちは善行にすら縛られちゃならないんだ。



※タイトルならびに本文内容は、2018年4月15日に掲載したものです。

Commented by pirochica_n91 at 2020-10-18 13:31
それこそも
赦して…ですね*ˊᵕˋ*

どうであれ、良しとして…ですね*ˊᵕˋ*
Commented by m-kumatta at 2020-10-19 14:37
Pirochicaさん、こんにちは(^O^)
赦す…それが一番難しいことだとはわかっているのですが(^^ゞ
それにしても私たちはあまりにも不自由だなあと感じることがよくあって。

実はこの作品のきっかけになったのは、バスの中での風景でした。
その時のバス車内は席がちょうど埋まっているような状態で。そこへ乗ってきた一人の老人がある若者の前に立ちました。
その若者は最初それに気がつかずにいたのですが、気がついた瞬間に表情が一変しました。
もちろん席を譲らなきゃいけないと思ったのでしょう。ですが、その老人が自分の前に立ってからはだいぶ時間が経過しています。
若者はしばらく逡巡した結果、ばつの悪そうな顔で下を向いてやり過ごしました。

それを見て私は思ったのです。ああ、この若者はきっと善良な人なんだなあと。
そして善良であるからこそ、善良に振舞えなかった自分に傷ついてしまうのだなあと。

善き人であるがゆえに善きことに縛られてしまう私たち。
そんな私たちが自らの心を少しでも赦すことができますように。
そんな想いを込めて書いたのがこの作品です(*^-^*)

って、なんか話が大きく逸れちゃいましたね(^^ゞ
どうぞご容赦くださいませ。
Commented by pirochica_n91 at 2020-10-22 20:07
日々のなかの
ちぃさな事ですら
そうやって
良きおこないに縛られることが
多々ありますね…

善良であるからこそ、善良に振舞えなかった自分に傷ついてしまう

本当にそうで…

早く気がついていれば自分は
さっと席を譲ったのに…
いつもはそうするのに、
今更感満載だしなぁ…
あぁ、それでも本来は席を譲るべきなんだろなぁ…あぁぁぁぁ

と、なったであろう彼の気持ちを考えると
もうさ、一切合切、とにかく皆んな、自分を許そうよ!と言いたくなりました*ˊᵕˋ*
って

Commented by m-kumatta at 2020-10-24 08:44
Pirochicaさん、おはようございます(^O^)

そうそう、そうなんです(*^^*)
もう一切合切ぜ~んぶ、まあいいよねって言えたなら、どんなに軽やかになれるだろうって思ってしまうのです(^^ゞ

でも実際にはそんなふうに思えない私たちの思考が世の中を回していて……。
縛られたくない私たちが自ら進んで縛られるという、この世界のトリック(^^ゞ

私はいつかその仕組み自体も包み込めたらいいなあ、なんて漠然と思ったりもするのです(^^ゞ
そんな境地へは、まだ、まだ、まだ、なんですけどね(^^ゞ(^^ゞ
by m-kumatta | 2020-10-18 11:07 | 過去もの | Comments(4)